よさこい祭りのFAQ 07

FAQ 07. 「よさこい鳴子踊り」に唄われる「坊さんかんざし」って何ですか?

「土佐の高知のはりまや橋で 坊さんかんざし買うを見た よさこい よさこい」これが「よさこい鳴子踊り」(作曲・作詞:武政英策)のフレーズです。これは江戸時代の故事に基づいた歌詞です。江戸時代、五台山妙高寺(現在の牧野植物園)の僧・純真が、出入りする鋳掛屋(鍋釜の修復業)のお馬と恋仲になって、純真がはりまや橋でかんざしを買ってお馬への贈り物にした。しかし僧の妻帯が許されたのは後の世のこと、2人は市中でさらし者になった挙げ句純真は土佐外に追放、お馬も地方に追放されたという話です。南国土佐の明るい太陽の下で唄われる「よさこい鳴子踊り」には、実は悲しい恋物語が隠されています。

なお、2人が因幡国・鹿野(鳥取県鹿野町)の長安寺で再会したというお話もあります。(宿縁のかんざし)

史実をひも解いていくと、慶全(慶禅)という登場人物が出てきます。かんざしを買ったのは、純信のいる妙高寺で修業中の慶全でした。実は、お馬は最初、慶全に惹かれていました。しかし、時が経つにつれ、お馬の心は慶全の師匠である純信になびいていきます。慶全はお馬の気を惹こうと、かんざしを買って贈ったのです。しかし、お馬の心は戻らず、純信と駆け落ちをするまでになります。なお、お馬はその後東京に移り住み、東京都北区の西福寺にお墓があります。また、慶全側の立場(?)から見た物語は、柏島 よさこい秘話を参照して下さい。

追手筋本部競演場や帯屋町演舞場以外の競演場・演舞場の出番表はありますか? 「よさこい節」に唄われる「薩摩おろし」って何ですか?

よくある質問と回答 戻る