よさこい祭りのFAQ 08

FAQ 08. 「よさこい節」に唄われる「薩摩おろし」って何ですか?

「土佐はよい国 南をうけて 薩摩おろしが そよそよと」がその歌詞で、よさこい祭りでもよく聞きます。この「薩摩おろし」とは、土佐藩第13代藩主山内豊熈(やまうち とよてる)に嫁いだ、薩摩藩の島津斉興(しまづ なりおき)の娘・候姫(こうひめ)のことです。島津斉彬(しまづ なりあきら)の妹にあたります。この唄は、候姫のお嫁入をお迎えするものだったと言われています。土佐と薩摩と言えば、坂本龍馬が薩長同盟を仲介した関係ですが、それ以前にも深い関係がありました。

この唄の成立を知るためには、高知の立地と歴史の背景を確認する必要があります。高知は昔から、台風の被害を何度も受けてきました。この台風の風は、南風であることが多く、薩摩の方向から吹いてきます。その風を、「そよそよと」受け入れるという、一種のやせ我慢が入っています。また、候姫の嫁入りは、第11代将軍徳川家斉(とくがわ いえなり)の息女を押し付けられそうになって、あわてて薩摩藩に助けてもらったという経緯もあります。
ところで、歴史に「たられば」は禁物ですが、聡明と言われた山内豊熈が若くして没せず、おなじく賢夫人と呼ばれた候姫と二人三脚で藩政改革を成功させていたら、土佐藩のその後の行く末と、日本の歴史が大きく変わったに違いありません。
なお、「正調」の定番とされる都はるみが歌った「よさこい鳴子踊り」(1965年・日本コロムビアAK-574)では、この部分の歌詞が「土佐は良い国 南を受けて 年(とし)にお米が 二度取れる」となっています。
因みに、山内豊熈の次代の山内豊惇(やまうち とよあつ)が就任わずか12日で急死してしまい土佐藩は窮地に陥りましたが、候姫(智鏡院)の実家が老中阿部正弘に働きかけ山内豊信(容堂)が後を継ぐことができました。

「よさこい鳴子踊り」に唄われる「坊さんかんざし」って何ですか? よさこい祭りに飛び入り参加したいのですが

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